悪魔のようなアナタ(番外) ~with.Akari~
玲士の手が灯里の腕をがしっと掴んだ。
そのまま灯里を引き寄せ、耳元に囁く。
「おれの前から逃げるとはいい度胸だね。……また軟禁されたいの?」
「……」
「それともなに? ……足腰立たなくする方がいい?」
玲士の言葉に灯里の顔からさーっと血の気が引いていく。
灯里は脱力しがくっと席に座り込んだ。
……やはり悪魔は悪魔だ。
こいつの前から逃げようとした自分が甘かった。
テーブルに突っ伏した灯里を、香川さんが楽しげに見る。
「相変わらず仲いいわね~」
「よくないです……」