幼なじみは、俺様KING!?【完】
そんなことを思いながら、王河の顔を見つめていると……。


「言えねぇなら、言わせてやろうか?」


切なくも甘い顔をして、王河は、あたしの唇をスッと指でなぞった。


「んっ……」


思わずもれる甘い声。


一瞬、ギュッと目をつむったあたしを、満足そうにクスリと笑い……。


「狼に変身するには。
これは、少し、邪魔かもな」


王河はメガネをするりとはずした。

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