幼なじみは、俺様KING!?【完】
「オレ、どうしても鶴本さんのこと諦められなくて……」


そう言いながら山田くんは、あたしに一枚の紙をさしだした。


「せめて友達になってよ、鶴本さん。
……で、友達も一緒でいいから……。
夏休み、ウチの別荘行かない?」


「……え?
別荘……?」


「ん。
ま、ベタかもしんないけど。
ウチ、軽井沢に別荘あって」


そう言うと、あたしに紙をつかませて、山田くんは走り去った。

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