幼なじみは、俺様KING!?【完】
「もぉ!
どこ行くつもり!?
……ってか、あたし。
カバン教室だし、帰るとしても定期ないし。
あっ、ケータイないのも不便かも」


強引にあたしを引っ張る王河の背中に向かって、ぶつぶつ呟くと……。


「つか、乃愛、うるさい」


顔だけクルッと振り向いて、王河は冷たい視線をあたしに投げた。


「ただでさえ暑いんだから、静かにしろ」

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