幼なじみは、俺様KING!?【完】
そう思って、“やっぱり、今のなし!!”


そう言おうとした。


でも、その前に……。


「じゃあ、乃愛のお望み通り……」


王河はそっと、あたしのあごを持ち上げた。


あたしを見おろす大きな瞳は、甘い光でユラユラ揺れて。


ゆっくり近づいてくる唇は、妖しいほどの色気に満ちている。

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