この拳銃で、僕のココロを打ち抜いて。


おいおい、物騒な言葉を吐いているわりにはとても震えた声で言うんだね。


親友よ。君は本当は生きたいんじゃないの?

自分で死ぬ勇気が無いからって僕に殺してもらうくらいだしね。


本当は生きたいくせに、世界を嫌ったフリをして逃げるんだ。

あぁ、やっぱり君は汚いよ。
汚いけれど僕の親友なんだ。

僕と君は“同類”だ。だから親友になれた。


君が殺して、と願うなら僕は己の願いとともに君の願いも叶えよう。


それから僕はゆっくりと頷き、告げた。



「いいよ。というか、やっと言ってくれたんだね。もう待ちくだびれたよ」



そう、待ちくたびれた。
君の決心を聞くのを。




......このまま、生き続けるのを。




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