この拳銃で、僕のココロを打ち抜いて。
実を言うと、僕も死にたがりなんだ。
死にたがり?違うな。消えたがりだ。
君が世界を嫌っているように僕だって世界を嫌ってる。だから僕は君と友達に......親友になりたいと思ったんだ。
そんな大事な親友を汚いもの扱いしてるけど、僕だって親友と同じくらい汚い。
綺麗好きの僕は汚いものを嫌う。
君のことは大好きだけど、汚いから。まぁ僕もだけどね。
僕は自分が嫌いだ。こんな世界も嫌いだ。
本当は、この手でこんな世界を。無責任な大人を。人間を。
――――壊したかった。消したかった。
でも、それは無理なんだ。
だったら僕がこの世界から消えよう。大好きな親友と共に。
そう、思った。
丁度いいじゃない。
君は死にたがっている。僕は消えたがっている。
だから今日。
君が僕に殺されることを望んだ日に。
この夕日が綺麗に見えた屋上で、この夕日以上に僕と君とで綺麗に散ろうよ。
僕がこんなことを考えているなんて、君はもちろん知らない。