この拳銃で、僕のココロを打ち抜いて。
死んだ。僕の大好きな親友は、最後に僕の言葉の意味すら分からず死んだ。
でも、君は望んだ形で殺されたんだ。
親友のこの僕に。
殺される前は怖かった?痛かった?
これで君は、君が望んだ幸せが手に入るんだよ。
ねぇ、向こうは綺麗かな?自由かな?
醜い大人はいないかな?
君しかいない、君だけの世界なのかな?
―――もしも、君しかいない世界だったのなら。
僕は今すぐ君のもとへ逝くよ。
そして僕は、向こうで君と二人だけの楽園を作りたい。
今すぐ君のところへ逝くからそこで待っててよ。僕が着いたら今度こそ本当の親友になろうよ。
ちゃんと話して、ちゃんとお互いを分かりあって。
そうしたら、本当の親友になれるんじゃないかな。
君は、気づいてたよね。
僕らが本当の親友じゃないことぐらい。
だって君は僕を親友と認識していなかったじゃないか。
僕らはただの、死にたがってる少女と消えたがってる少年の関係だけだったよね。
そういえば僕ら、お互いの名前を知らなかったよね。
向こうに着いたら君の名前も教えてほしいなぁ。