夢中パラダイス!?

「半年間・・・」

「ん?」


「半年間頑張ります。」



「そうか。わかった。このことは姫乃には内緒だからな。」

「え?」


「ここが大事なところなのよね?」

「大事?」


「まぁ、姫乃のことは大丈夫だ。きっと、姫乃も薫くんのことをずっと待っているはずだ。あの子はキミのことが大好きなようだからな。」



緋絽さんの口からそんな言葉が聞けると思わなかった。

俺は心の中で決心を固めた。そして―――


「必ず、姫乃お嬢様にふさわしい人になれるように頑張ってきます。」

「あぁ。薫くんならきっと大丈夫だろう。私たちみたいに姫乃、と幸せになってくれ。」

「はい!」



そして、そこから俺の、俺たちの戦いが始まったんだ。


< 145 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop