夢中パラダイス!?
あのカフェは、何だったのだろうか。
香織と凛々香お嬢様の恋人のつながり?
「薫くん。ちょっといいかな。」
その時声をかけられたのは、ここで会うことがないと思っていた人物。
「っ!?緋絽さん!」
そこには緋絽さんがいた。
「もうすぐ半年といったところだね。」
気が付けば12月。
姫乃と別れて、5か月くらい経っていた。
「はい。あと少し頑張ります。」
「そうだな。今、姫乃も頑張っていると思うから。よろしく頼んだぞ?」
「はい!」
緋絽さんにこうやって言ってもらえると、すごく頑張れそうな気がした。
残り1か月、やりきって見せる。
でも、この次の日にちょっとした事件が起きることを誰も知らなかった。
緋絽さんでさえも―――
それは、学園での出来事。
姫乃が僕に話しかけてきてくれた。
本当は飛び跳ねるくらい嬉しかったんだ。
でも僕は、真実を知らなかった。
だから、少し冷たかったかもしれない。
だから、神様はさらに意地悪をしたんだろ?
「薫さん」
休み時間、先生に呼ばれた。
先生について言ったそこは、生徒指導室。
僕、何かしました?