夢中パラダイス!?
ちょっと待て、その聞き方はないだろう。
それでは、私が考えていた通りのシナリオにならないではないか。
・・・答えられないではないか!?
「姫乃〜?」
あ・・・。そうか。
とにかくここは、良い、ということにしておいて・・・
その後、世間で言う『ドタキャン』という方向で・・・
「わ、わかった。良い・・・よ。」
「・・・・・・」
ん?
何だこの間は。
「普通にしゃべってるし。で、もって・・・マジで良いわけか。」
なんだろうか、この先程のあのブラックな笑みが余計にブラックになった理由は。
いや、まて。ブラックのさらにブラックは何だ・・・?
・・・!そんなことはとにかく、だ。
「ちょ、待って!」
「ドタキャンは無しな。」
しまったー!
私の計画はすべて、終わった。
ピピッ――
・・・?
「あ、僕です。先程の話、通りました。はい。よろしく頼む。」
急に胸ポケットに入っていたケータイを取り出し、どこかに電話をし始めた薫。
「あ、真紀子さまにはお伝えしてますが、緋絽さまにはまだ・・・。頼めるか?・・・あぁ。頼んだ。はい。」
ピッ――