無限のループ
私はこの矛盾を気づくことができなかった、むしろその単調な言葉に魅力を感じた。小人はそれを察したのか説明を始めた。
「あなたはストレスを感じていたのでしょう？父親にイライラしていたのでしょう？なら話は早い。」
私にも、話は分かってきた。
「何をしてくれるの？」
「このまま殺人犯は嫌でしょう？」
私は何も考えなかった。
「いやよ。」
「それでは、話は早いな。父親を生き返らせるよ。」
私は心の底のストレスに負けた。
「それはいやよ。私はもうあの人と過ごしたくないの。」
小人は承知の上での話だと、話をした。
「私はこちらの人間界が嫌いなの。」
小人は言った。
「でも、あなたは気に入ったわ。私の元にきて。ネバーランドに。」
私はよく理解していなかった。だが、頭の中で何かが蠢く。
「いいわ、そうしましょう。」
小人は、本日初の満面の笑みを浮かべた。
「ありがとう、君は、偉大な継承者だ！」

その後父親の死は、何事も無かったかのように事故死として処理された。
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表紙・目次

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