魔法
怜央さんは私の後に回って少しだけ前に歩かせた。

「目開けていいよ。」

静かに目を開けるとそこにいる私は別人で
私の顔の横から怜央さんが顔を出した。

「私?……。」思わず嬉しくて笑った。

「これからは俺だけが 素顔のきみをいろんな女にしてあげる。」

怜央さんの指が唇を優しくこじあけた。
鏡に映る真っ赤な唇は その愛しい指を愛撫する。


そこにいるのは妖しく艶めかしい表情をしたオンナの私だった。


                 完
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