蒼い海





今日は俺が通う西中、
―――西堀中学校の入学式だった。




式の後二、三年は片付けをして午前中には解散。



コンビニで昼メシを買い、俺は溜り場の倉庫へと向かった。





「翔真、西はどんなだった?」




幾つか置かれたソファーの一つを陣取って、焼肉弁当を食っていた俺に東中――東山中学校――のヤツが声をかけてきた。




俺は口の中のモノを飲み込んで、




『んー、コレと言って気になったヤツはいねぇかな。
な、ハル!』



と応えて、目の前のソファーに座る男に視線を向けた。



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