蒼い海





沙希と里奈は俯き、歩く速度を緩めながらも内心は泣きそうになっていた。






『り、里奈ちゃんっ…』



安堵していた事などすっかり忘れ、震える声で話しかけた沙希。




「う、うん。さっき話してた…せ、先輩達…だよね」



里奈も焦りを滲ませた声で返す。




『な、何してるのかな…?』





「…新入生チェック…とか?」



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