蒼い海




ガラッ、という音に教室内は静まり返り、視線が集まる。




俺と愛海は黒板に書かれた座席表を見て、自分の席に着いた。





愛海の席は窓側から三列目の後ろから三番目。




俺の席はその左隣の一番後ろ。





愛海に見惚れているクラスメートは皆、微動だにしない。







担任が入って来るまでの間、一年一組の教室には静寂が広がっていた。




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