蒼い海





生徒会長が話し始めた途端、俄かに色めき立つ館内。




少し長めの前髪と眼鏡で顔はあまり見えない―――が、





生徒だけでなく、保護者までもが彼の声に聞き惚れている。






「―――――皆さんの中学生活がより良きものになる事を願い、挨拶に代えさせて頂きます。」












「―――――生徒会長、二年五組カザマタツヤ」




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