蒼い海





「このリボンはね、南中のアタマって印なんだ。」




そう言って、大事そうにリボンを手で包む。




「最近はマシになったけど、他中と揉める事もあるんだ」



続けて口を開いたのは雅志先輩。



「揉めた時に仲裁したりするのがアタマの役目。」



そう言って学ランの襟に着けている青いカフスボタンを見せた。



俺はもちろん、他の男子のその場所には学生バッジがはめられている。


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