世界一好きな君へ
いや、

少しは憧れてますよ。


ましては私なんて学園一どんくさい女なんだもん…

顔だってフツーだし

成績だってせいぜい並の上


そんな私にとって生徒会長は、星のような人。


「あ、おでこ大丈夫?救急箱こっちにあるから来て」

ふんわりと優しい声


こんな声で言われたらついていくしかない。

「…は、ハイ」


ペースに、飲み込まれしまう…って

ダメーーーー!!!!!

「いえ!大丈夫なので!よくあることですよ!もう慣れましたから!!このくらい怪我、前のと比べれば可愛いもんです!」


あわてて否定する私

「え、それって慣れていいの?」

「いや、ダメだと思います?」


「いや、逆に聞かれても困るから」


ふっと笑う生徒会長は本当に綺麗だ

会長にはバラとかそんなクサいものなんていらなくてカモミールとか清潔感ただよう華が似合う。


「いや、でも傷口はふさいだほうがいいよ…。ホラ、ジャージ…」


いいにくそうにする会長

「?」

その視線をジャージに向けると・…

「ギャー!?」



ジャージは血だらけ。

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