後ろ姿の誘惑
彼の後ろ姿。
細身に見えるけど広い背中。
筋肉質な身体。
そして。
腰で履いた緩めのハーフパンツから覗く。
誘うような腰のライン。
初めて見たわけじゃない。
でも。
目を離したいのに離せない。
身体中の血液が逆流しそう。
気が付いたら私は彼の真後ろに立っていて。
「どした?」
彼は不思議そうに私を見ていた。
でもそんなのどうでもよかった。
さっきまでの熱が冷めきってないのに。
…いや、冷めきってないから余計。
その後ろ姿に。
そのフェロモンを撒き散らしてる腰に。
無意識に手が伸びる。
「…触りたいの」