スコープ
なおも美春は
頬を赤らめ
微笑んだ。

「馴れ馴れしい!」

浦西は
トーマスのおでこを
ぺちぺちと叩いた。



トーマスは
いたずらっぽい笑みを浮かべて
仕事に戻った。


「素敵な弟さんね。」
美春は無邪気に笑った。


「ご無礼を致しました。申し訳ありません。」

浦西はばつが悪そうな顔をした。

「いいえ。楽しかったわ。」




「楽しそうでしたね。」

そこに
ニッコリ微笑んだ雅紀が
浦西に飲み物を出した。
炭酸が入った淡いピンクにブルーが沈んでいる。
綺麗だ。


「ありがとう。」

浦西は雅紀に微笑む。


「綺麗ね」

美春も微笑んだ。
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