スコープ
その美しいピアノの旋律は店に入ると更にその美しさを増した


中は薄暗いがポツポツと優しい色とりどりの照明が店を優しく照らす

中はオシャレ

モダンな客席

カウンター

店員は全て黒いスーツ

中は以外と広く、客も多い



「いらっしゃいませ」


若い男の店員だ。

黄色に緑かかった変わった色の髪をしていた
少し長めの髪だが
店員の綺麗な顔立ちにはあっていた

「綺麗な髪ですね」


「ありがとうございます。」

店員は微笑み女性をカウンターに案内した





次はカウンターの向こうの髪は黒く短髪の若い店員が「なににしますか?」と女性に声をかけた

「オススメのアルコールをいただける?」

「今のご気分はどのような気分ですか?」

「これから冒険するような、ワクワクするような気分なの」

黒髪の店員は小さく笑って、「わかりました。その冒険のおとものカクテルを作りましょう」



素早く店員はカクテルを作りはじめた

あまりにも手早く、何をいれたのかわからなかった




「どうぞ。"太陽"のカクテルです」

赤にオレンジがかって
ブルーベリーとフランボワーズとミントを浮かべたカクテルだった


「綺麗…ありがとう。どうして太陽なの?」


「あなたの好奇心にみちた冒険をいつも太陽が照らして道に迷いませんように…そしてあなたのその明るさがその冒険を照らしますように」


黒髪の店員は優しい目で微笑んだ


「素敵な言葉をありがとう」


女性はカクテルを見ながらウキウキした


そして一口飲んでみた…
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