スコープ
あたりは徐々に
明るくなってくる
町には
ぽつり
ぽつりと
マラソンする人とか
散歩する人とかが
町をいきかっていて…
「眠らなくても朝はくるんだ…」
美春は素直に言った。
「…昔、ホラー映画をみて一晩寝れなかったことがあるじゃないですか」
微笑をうかべながら浦西は言った。
「あったねー…浦西に夜中なのに電話かけちゃったねー…」
美春はちょっと笑った。
「でも、それとまた違うの。
私達にはまだ夜で、あの人達には朝なの。
今の曖昧な時間が…すごくいいなぁって。」
明るくなってくる
町には
ぽつり
ぽつりと
マラソンする人とか
散歩する人とかが
町をいきかっていて…
「眠らなくても朝はくるんだ…」
美春は素直に言った。
「…昔、ホラー映画をみて一晩寝れなかったことがあるじゃないですか」
微笑をうかべながら浦西は言った。
「あったねー…浦西に夜中なのに電話かけちゃったねー…」
美春はちょっと笑った。
「でも、それとまた違うの。
私達にはまだ夜で、あの人達には朝なの。
今の曖昧な時間が…すごくいいなぁって。」