スコープ
「もちろん、お嬢様が旦那様と喧嘩をしてでていかれたことも見ておりました」

「………」

女性はばつが悪そうな顔をした


「どうしてすぐ連れ戻さなかったの？」


「私の主人は美春お嬢様です。私はお嬢様の執事でございます。お嬢様はもう25歳…立派な大人なのです」


「…浦西…」



女性…美春は少し目がにじんだ


「浦西…ねぇ…大人は仕事してなくてもいいの？私みたいに毎日毎日茶道やお花や料理の勉強、経済の勉強をしている25歳って価値があるの？」


「……お嬢様…人は人の役目がございます…ダレモが同じことをしているわけではないのです。お嬢様はその役目をちゃんとされておいでです」


「…いい旦那様を捕まる花嫁修行が？私はもう25歳よ…頭はそんなにいい方じゃないから覚えが悪いし…告白もしたこともないしされたことないし…恋を一度もしたことないの…これではお父様が望む結婚できないわ」


美春は視線を太陽のカクテルにやった


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