2度目の恋 ーsecond loveー
第1章

過去

──沙羅side──

神社にある大樹には、毎年綺麗な桜の花が咲く。


この時期になると私はいつも、近所の神社に来るの。


大樹の幹に手を当て、上を見上げる。


こうすると、なんか元気がもらえる気がして自然と落ち着くんだ。


「行ってきます」


私は大樹に向かって手を振りながら、神社を後にした。



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