見つめたままに、
1
舌の上、
冷たく滑らかな凹凸が、毛先が、

刺激する

ゆっくりと、
歯を沈めれば
弾ける酸味


濃い目元が少しだけ
見開かれて

奥の奥
何かが加速する


私のせいじゃない、

その目を逸らさせなかったから

誤って触れたはずの指先が
乾いた下唇に微かに触れて、離れた



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