VOICE~鼓膜の甘い記憶~
私たちは付き合うコトに。



デートしても、クールな彼の雰囲気は壊れない。



でも、ベットの上では、テレ隠しからなのか饒舌になって、私の耳元でたくさんの愛を囁いてくれた。




彼が耳元で言葉を紡ぐ度に、私の鼓膜は甘い震えに悦ぶ。
私は彼の腕の中の仔猫ように啼く。





その彼の声は甘い痺れとなって、私のシナプスに伝達されて、海馬へ刷り込まれる。


私の脳内は彼の存在に侵されていく。










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