VOICE~鼓膜の甘い記憶~
朝が来ても、私は和也の腕の中から逃れられない。






彼の起き抜けの掠れた低音ボイス。



私に幾度も愛を囁き、喉を潰したかように錯覚する。


単なる私の思い過ごしだけど、嬉しくてたまらない。



社内ではクールな顔しか見せない和也が、別人のように変貌する夜。



私だけの特別な和也が愛おしい。






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