ふたりの約束
「....だから、ね?
ゆあちゃん、
大きくなったら
僕と結婚しようね!
絶対!!約束だよ?」
いきなりのプロポーズ
すごく嬉しかった。
赤く頬を染める空をみて私は
「うん
絶対....約束だからね?」
その言葉を聞いて空は
笑顔で私をみて
「よし!
じゃあ家に帰るまで競争だ~♪」
と言いながら私の前を走って行った
「あー!!空ずるい~」
私も空のあとを追いかけるように走った
『キキィッー!?!?』
鈍い音とともに
私の前をさっそうと走っていた空は
一瞬で
ぬくもりも
笑顔も
この世からもいなくなった
残ったのは
赤く染まった空と
取り残された
私だけ
私は空からもらったかんむりを
強くにぎって見てることしかできなかった
ふたりで交わした約束だって
もう叶えられなくなった