ふたりの約束
「あ...」
「ん?
ゆあどした?」
「いや、そのおばあちゃん
霊感あったんじゃないかなーって思って」
そうだよ。
きっとそう
私は空に生きててほしいのに
だけど期待しすぎると
いじわるな神様が
また私の前から空を
連れてっちゃいそうで
怖かった
「そうなのか?
いやーあのばあちゃん霊感なさそうだったけどな」
ニコニコしながら空がいう。
自然と私も笑顔になる
何年間も忘れてた気持ちが
よみがえる
"だめ....また空がどこかにいっちゃうよ"
心はそう思っているのに
そんなのおかまいなしに
空にどんどん
引き込まれていく
自分がいる