ふたりの約束








「 ちょっとゆあー!いい加減起きなさいよ~ 」


朝からお母さんの声が家中に響きわたる



「....もう朝か」




私は重たい体をだるそうに引きずって
リビングに降りていく



「まったく、日曜日だからってお昼まで寝て...






...今日は空くんの命日でしょ?」




ズキン





空の名前を聞いて一瞬頭をよぎる昔の記憶


一瞬で怖くなって、泣きたくなって

自分をせめる。



「早く着替えなさいよ?お墓参りにいくんだから」



空は私のせいで亡くなった


空は絶対私を恨んでる



空...逢いたい

昔みたいに

また一緒に....




「ゆあ聞いてる?」


「あ、

...うんわかった」



< 5 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop