《密フェチ》汚れたワイシャツ



プレゼン前日、不安を抱えながら会議室で成瀬主任と準備を進めるうちに、今までともに過ごしてきた時間が愛しく思え、また、これから会えなくなってしまうことに寂しさを感じ、胸がざわついた。



思わず唇を噛みしめる。



「これだけ準備してきたんだ。お前なら大丈夫」



私の不安を察したのか、にんまりと笑ってみせた。



何気ないそんな言葉にも心が震え、涙が溢れそうになる。



「どうした?お前、熱でもあるのか?顔が赤いぞ」



ざわついている私とは裏腹に、成瀬主任はごく自然に歩み寄り、顔を覗き込みながら、私の額に手を当てた。



ひんやりと冷たい指の感触に、体が火照る。



優しくされればされるほど、思いが募り、溢れ出す。



私は、首を何度も横に振ることしかできなかった。



零れ落ちそうな涙を見られるのが恥ずかしくて、俯いていると。



成瀬主任は、小さく息を吐き。


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