《密フェチ》汚れたワイシャツ
「そんな潤んだ瞳見せられて……もう、我慢できないんだけど」
眼鏡の奥の瞳は、鋭く私を捕らえていて。
思わず半歩下がると、踵が壁に当たった。
成瀬主任は壁に手をつき、もう片方の手で私の顎を持ち上げ、そっと唇を重ねた。
プレスの効いたワイシャツをきゅっと握る。
すると、キスは次第に情熱的になっていった。
お互いの思いを確かめるように、強く抱きしめ合う。
成瀬主任の胸に顔を埋めると。
私の涙が、そのワイシャツを、汚した。
fin