好きな人は、天然タラシ。
 


――――もちろん、呆然としていたのは私も同じで。


けけけけ結婚っ………!?


何ですか、それ!?


「―――そういうことだし。考えといてね?」


「!!!!」


降ってきた福嶋さんの声に、私はあんぐりと口を開けるしかなかった…。


福嶋さんは満足そうに笑って、私の隣のデスクに何事もなかったかのように座った。






~~~っもう!


ズルい男…!






――――――やっぱり、この男はたちが悪い。


でも一度捕まってしまったら、もう逃げられない。


あなたの全てが、依存性の高い甘い毒だから。


きっと、一生離れることなんてできない――――…。










Fin.

 
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