ブルーブラック2
*
「あ、もしもし?もう着いた?」
『もうすぐ着くよ。どうしたの?もう終わったの?』
「うん。オレも今帰ってるとこ」
『そう。早かったね。まぁまたいつでも会えるからなのかな』
隼人と別れてから椿が百合香を心配して電話を掛けながら帰っていた。
いつまでも姉を慕い、大事に思うことは癖なのか抜けきれずに未だにこうして些細な心配をする。
「ああ。連絡先も聞いたし」
『そう。良かった。次は2人で楽しめるね』
「うん。あのさ···」
『あ、着いた!エレベーター乗っちゃうから切れるかも』
椿が丁度何かを伝えようとした時に、それに重なって百合香が声を出してしまい椿の言葉は届かなかった。
『もう大丈夫だよ。ありがとう』
「あ、ああ。じゃあ··」
『椿も気をつけてね』
「うん。大丈夫···」
そうして通話を終えた携帯を椿はややしばらく立ち止って見つめていた。
「姉ちゃんこそ“気をつけろ”よ···」
「あ、もしもし?もう着いた?」
『もうすぐ着くよ。どうしたの?もう終わったの?』
「うん。オレも今帰ってるとこ」
『そう。早かったね。まぁまたいつでも会えるからなのかな』
隼人と別れてから椿が百合香を心配して電話を掛けながら帰っていた。
いつまでも姉を慕い、大事に思うことは癖なのか抜けきれずに未だにこうして些細な心配をする。
「ああ。連絡先も聞いたし」
『そう。良かった。次は2人で楽しめるね』
「うん。あのさ···」
『あ、着いた!エレベーター乗っちゃうから切れるかも』
椿が丁度何かを伝えようとした時に、それに重なって百合香が声を出してしまい椿の言葉は届かなかった。
『もう大丈夫だよ。ありがとう』
「あ、ああ。じゃあ··」
『椿も気をつけてね』
「うん。大丈夫···」
そうして通話を終えた携帯を椿はややしばらく立ち止って見つめていた。
「姉ちゃんこそ“気をつけろ”よ···」