ブルーブラック2
*
翌朝、百合香はキッチンに立って朝食とお弁当を作り終えてエプロンを外しながらリビングに立ち掛け時計を見る。
「―――7時半」
そうしてそっと寝室のドアを開けて隙間から覗き込むようにベッドの上を確認する。
ぴくりとも動かずに智は未だ眠りについていて、百合香はそーっとベッドの脇まで近づいて行った。
(まだ寝てる···)
息を殺す様にして智の顔を覗きこむ。
さらっとした髪に意外に長い睫毛、綺麗な肌は正直羨ましい。
とても30超えた男の人に思えなくてつい見とれてしまう。
その視線に気が付いたのか智が動き目を閉じたまま顔をしかめる。
百合香は慌てて距離を取った。
「―――ん」
「あ、お、おはよう…ございます」
翌朝、百合香はキッチンに立って朝食とお弁当を作り終えてエプロンを外しながらリビングに立ち掛け時計を見る。
「―――7時半」
そうしてそっと寝室のドアを開けて隙間から覗き込むようにベッドの上を確認する。
ぴくりとも動かずに智は未だ眠りについていて、百合香はそーっとベッドの脇まで近づいて行った。
(まだ寝てる···)
息を殺す様にして智の顔を覗きこむ。
さらっとした髪に意外に長い睫毛、綺麗な肌は正直羨ましい。
とても30超えた男の人に思えなくてつい見とれてしまう。
その視線に気が付いたのか智が動き目を閉じたまま顔をしかめる。
百合香は慌てて距離を取った。
「―――ん」
「あ、お、おはよう…ございます」