ブルーブラック2
4.忍び寄る影
*
「昨日は大丈夫だった?」
開店してまもなく、坂谷が百合香に話しかけてきた。
今日2階は社員が全員いて、バイトの長谷川と研修生の隼人が休みだ。
「はい。大丈夫でしたよ」
「そう、良かった」
「柳瀬さんも気にしてくれてましたから」
「・・それは“神野さんを”でしょ」
坂谷が“ノロケ”だと示唆するように百合香に言うと、百合香は首を横にふるふるっと振って、誤解だと否定した。
「今更!神野さんは違っても柳瀬さんは違うんだから」
「・・・そんなこと、ないですよ・・・多分」
語尾を弱めて言う百合香に苦笑して坂谷は注文書を抱えてカウンターから去って行った。
「昨日は大丈夫だった?」
開店してまもなく、坂谷が百合香に話しかけてきた。
今日2階は社員が全員いて、バイトの長谷川と研修生の隼人が休みだ。
「はい。大丈夫でしたよ」
「そう、良かった」
「柳瀬さんも気にしてくれてましたから」
「・・それは“神野さんを”でしょ」
坂谷が“ノロケ”だと示唆するように百合香に言うと、百合香は首を横にふるふるっと振って、誤解だと否定した。
「今更!神野さんは違っても柳瀬さんは違うんだから」
「・・・そんなこと、ないですよ・・・多分」
語尾を弱めて言う百合香に苦笑して坂谷は注文書を抱えてカウンターから去って行った。