ブルーブラック2
「神野さん、あなたとも話をしたいのよ」
美雪がにこやかにそういうと富田が立っている金山と美雪に椅子に座るように声を掛けた。
2人が席に着いてから、富田に続き百合香も向かい合って椅子に座った。
「私で··いいんですか?」
百合香は恐る恐る3人の顔を窺いながら小さな声でそう言った。
すると一瞬静まり返ったが、次の瞬間全員が言う。
「「「勿論」」」
その返答に驚きもしたが、嬉しくなって百合香は俯きながらはにかんだ。
「早速ですが―――」
そして本題を切り出した金山は長机の上に小さなボトルを出す。