ブルーブラック2

(ああ、しかも今日は検査結果の日だから智さんに色々と話さなきゃ···)


「はぁぁ~···」


先程よりも深く長い溜め息を吐くと、後ろから肩を叩かれ、驚き振りむいた。


「あ、あの、今日もレジでいいんですよね?」


そう言って立っていたのは隼人だ。
今日の業務内容の確認のようだが、どうやら単に百合香に話しかけたいということもあるらしい。

その証拠に今日は坂谷もいる筈なのに、なぜか百合香に指示を仰ぎにきていたのだ。


「あっ、ああ!うん!基本的にはレジにいてくれたら。あとは臨機応変に」
「···大丈夫ですか?」


急に真剣な顔で見られると百合香もどぎまぎしてしまう。
隼人は百合香の朝からの溜め息と浮かない顔に気付いて、話しかけたのだった。


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