ブルーブラック2

『あの、ちょっと聞きたくて』
「あ?なにを」
『椿くんのお姉さんて···』
「···は?」


そう言い掛けたのに続きを言わないものだから椿も苛々気味だ。


「姉ちゃんが、なに」


その椿の言葉に百合香は目を丸くする。


『いっ…いえ。やっぱいいっす!じゃあまた飲みに行きましょうね!』


そう言って一方的に電話をしてきて一方的に電話を切られてしまった。


「··んだよ」
「椿、今のって···」
「あー····隼人」


やっぱり!と百合香は思う。
そしてなぜ椿と隼人の話に自分が出てきたのかがわからずに気になってしまう。

< 162 / 388 >

この作品をシェア

pagetop