ブルーブラック2
「え?!」
(第一声がそれ??)
百合香は智の意外なその言葉に色々な感情が溢れてくる。
確かに、自分にも隙があった。
でも、私を疑う前に、智さんだって生田さんと。
それも一度じゃない。
そんな怒りが沸々と百合香の中で沸き上がる。
「―――っ···それをいうなら、まず、智さんの方がっ」
百合香は手に力を入れて、顔をしかめて智を見た。
そんな百合香をただ真っ直ぐと漆黒の瞳が捉えていた。