ブルーブラック2
「んんッ···」
キスは次第に荒くなる一方で収まる気配がない。
するりと智の手が百合香の背中を撫でる。
「あッ····ま、待って··」
今日は――――···
「···大丈夫、わかってる―――――でも」
智は言葉の合間にまでキスを挟む。
「さとっ…ふッ…」
「もう少しこうすることは許して。」
深く全てを吸い取られるような、全てをぶつけられるようなキスは止まない。
『続きはまた今度』
百合香がそう智に言われたのはかなり後―――。