ブルーブラック2

「んんッ···」


キスは次第に荒くなる一方で収まる気配がない。

するりと智の手が百合香の背中を撫でる。


「あッ····ま、待って··」


今日は――――···


「···大丈夫、わかってる―――――でも」


智は言葉の合間にまでキスを挟む。


「さとっ…ふッ…」

「もう少しこうすることは許して。」


深く全てを吸い取られるような、全てをぶつけられるようなキスは止まない。



『続きはまた今度』

百合香がそう智に言われたのはかなり後―――。

< 242 / 388 >

この作品をシェア

pagetop