ブルーブラック2

「おはようございますっ」


二人の元に来たのは今話題に上っていた隼人。

隼人の視界には坂谷は映っていないようで百合香だけを真っ直ぐに見ていた。


「あ···おは」
「すみませんでしたッ」


がばっと体を前に倒していきなり謝る隼人を見て百合香だけでなく坂谷も目が点になる。


「隼人くん、や、やめて?」
「オレ、知らないで···色々··」


「おーい。神野さーん」


遠くから百合香を呼ぶ声が聞こえて会話が途絶えた。


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