ブルーブラック2
*
「いらっしゃいませ、本日インクbarコーナー最終日となっております」
「こんにちは」
お昼も過ぎた頃、少しフェア会場が落ち着きを見せた頃に一人の客に声を掛けられた。
「えっ···あ、まどかさん?!」
「えへへーきちゃった!フェア最終日って聞いたから」
百合香の後ろにいたのは江川の妻·まどかだった。
「あれ?朱里ちゃんは?」
「今日は実家に預かってもらっちゃった!」
そう言ってペロッと舌を覗かせるまどかは、子どもを連れていないと誰も母だとは思えないだろうという可愛らしさで百合香は女性相手にキュンとした。
しかし、中身は当然年相応で。
「まどかさん、もしよかったらそろそろ休憩なので―――」
どうしてもまどかにいつも相談事をしてしまうのだ。
「いらっしゃいませ、本日インクbarコーナー最終日となっております」
「こんにちは」
お昼も過ぎた頃、少しフェア会場が落ち着きを見せた頃に一人の客に声を掛けられた。
「えっ···あ、まどかさん?!」
「えへへーきちゃった!フェア最終日って聞いたから」
百合香の後ろにいたのは江川の妻·まどかだった。
「あれ?朱里ちゃんは?」
「今日は実家に預かってもらっちゃった!」
そう言ってペロッと舌を覗かせるまどかは、子どもを連れていないと誰も母だとは思えないだろうという可愛らしさで百合香は女性相手にキュンとした。
しかし、中身は当然年相応で。
「まどかさん、もしよかったらそろそろ休憩なので―――」
どうしてもまどかにいつも相談事をしてしまうのだ。