ブルーブラック2
「勿論よ。だって実際百合香ちゃんはまだ若いんだし。
それに今回、何も悪いところがなかったのが分かっただけでも進歩だと思わない?」
「―――はい」
「百合香ちゃんと柳瀬くんのペースでいいと思うわ。これからも二人が幸せに過ごしていたのなら、きっと大丈夫よ」
(やっぱり、まどかさんの言葉って落ち着く)
二人は穏やかな雰囲気の中、微笑みあってゆったりとした気持ちでコーヒーと飲みほした。
休憩時間も僅かとなり、会計を済ませて外に出た時にまどかが思い出したように百合香に言う。
「ああ、そうそう。朱里が百合香ちゃんに会いたがっていたわ。今度またうちに来てね」
「朱里ちゃんが···嬉しいな。はい、また近いうちに」
「柳瀬くんも来ていいわよって言っておいて」
「ふふっ。わかりました」