ブルーブラック２
「そうみたいですね」
「あ、あのコ可愛い」


綾が前にいる二人を見てそう言うので、百合香もちらりと確認して小声で答えた。


「本当…！可愛くて、抱きしめたいって感じの女のコですね！モテそう…」
「百合香…女のコの方じゃなくて、男のコの方！」
「えっ」


百合香の先輩である綾は未だフリー。
でも流石に今紹介されようとしている相手はかなり年下なので、まさか綾が本気なのかと少し驚いた。


「桜井さんて、年下オッケーなんですか」
「え？いや別に気にしないよー。てか、百合香、そこまで真剣に取らなくても…」


つい朝礼中と言うことを忘れ、百合香が綾に体を向けてそういうと、2人は智の視線に気が付き慌てて口を閉じた。
それを確認すると智がまた全体に向けて話を続ける。


「セールまでの約３週間、研修生が来たので紹介します」



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