ブルーブラック2
「まっっっったく!!」
先にお弁当を広げていた筈の百合かよりも先に綾はコンビニのお弁当に口をつけながら呆れるようにそう言った。
「あ、でも・・・その。生田さん、今のところ本当に真面目に仕事してますよ?」
「あっっっったり前じゃない!!!!」
食べた物を飲み込む前にも関わらずに綾は大きな口を開いて百合香に怒鳴った。
「・・・でも、いいんです。私はこれで。あのまま逃げられるよりはよっぽど気持ち、整理できそうですから」
百合香のその声に怒りはもう感じられなかった。
そんな百合香を見て綾は大きな溜め息と力が入っていた肩を落として箸を置く。
「はぁ。なんかもう萎えた・・・大体なんで私がこんなに熱くなってるのって話だし」
「桜井さん」
「どうせその様子だと柳瀬くんも同じような感じっぽいしね。あんたたちほんとお似合いだわ」
頬杖をついてぶつぶつと言う綾を百合香は笑って見てるのだった。