ブルーブラック2

百合香はそう言ってグラスを手にすると、江川の隣にいるまどかにお茶を注がれた。


「あかり、じゅーじゅー!」


まどかと百合香の間の誕生席にいる朱里がまどかに何かを訴えていた。


「はいはい。今日は特別ね?はい、朱里のジュース」
「じゅー!」


そんなまどかと朱里のやりとりが微笑ましくて百合香は顔が自然と綻んだ。


「すごい、もうたくさんお話するんですね」
「ねぇ・・・早いわぁ。今に口で負けるわよーこっちは」


そう言ってまどかは横の江川を指した。


「まぁ確かに。まどかに似たら口達者にはなるな」
「ちょっと!」


そんな雑談も交えながらクリスマスパーティーは始まった。


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