ブルーブラック2
ふーっと息を吐き、ソファの背もたれに背中を預けた。
智の帰りが遅くなる。
それは良かったような、良くなかったようなそんな思いで百合香は天井を見上げるようにして目を閉じた。
まどかから言われてすぐに妊娠検査薬を買いに行った。
だけど、それを使うか使わないか迷っていた。
今すぐに知りたい。
けれど、検査結果を一人で受け止められるだろうか。
智について居て貰える時の方がいいのだろうか。
それとも―――
そんな考えがずっと頭をぐるぐるとして閉じた瞳を開けることがなかなか出来ずにいた百合香だが・・・
そっと、自分のお腹に手を添えてみる。
「・・・・よし」
その声と同時に百合香はソファから立った。