ブルーブラック2
3.接触と下心
*
「じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい」
今日は百合香が公休。
智を送り出すと、いつもよりゆっくりめに身支度を整える。
「・・・保険証」
小さな手提げかばんに必要なものを入れて確認する。
それが終わったら、結局仕事の時と同じ時間に準備が済んで、余った時間をもう一杯のコーヒーで寛ぐのだった。
そして智はいつものように白い車に乗り込むと、空いている道を縫って走りあっという間に職場近くのパーキングへと入っていく。
「おはようございます」
智が裏口を通る時にいるのは警備が一人いるだけだ。
「おはようございます、柳瀬店長」
「じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい」
今日は百合香が公休。
智を送り出すと、いつもよりゆっくりめに身支度を整える。
「・・・保険証」
小さな手提げかばんに必要なものを入れて確認する。
それが終わったら、結局仕事の時と同じ時間に準備が済んで、余った時間をもう一杯のコーヒーで寛ぐのだった。
そして智はいつものように白い車に乗り込むと、空いている道を縫って走りあっという間に職場近くのパーキングへと入っていく。
「おはようございます」
智が裏口を通る時にいるのは警備が一人いるだけだ。
「おはようございます、柳瀬店長」